漂白剤で色落ちさせた衣類の直し方!染め直して復活!
漂白剤で染み抜きをしていて、うっかり着ていた服に漂白剤が跳ねてしまった!
漂白剤の使い方を間違って、柄や色まで抜けてしまった!
など、悲しい失敗をした経験はありませんか?
お気に入りの洋服が漂白の失敗などで色落ちしてしまったら、もうあきらめるしかないのでしょうか?
もしかしたら色落ちが戻ってくるかもしれません。
今回は、間違って色落ちさせてしまった衣類の直し方をご紹介します!
【色落ちした衣類を染め直す方法】
漂白剤は、繊維から色素を分解して根本から白くする薬剤です。
色素を落としてしまうのですから、基本的に一度漂白した色は元に戻すことはできません。
クリーニング店などのプロならば、色掛け処理といって部分的な色落ちを直してくれる技術もあるのですが、それでも100パーセント元通りになるという保証は残念ながらありません。
高い費用をかけても、納得のいく復元はできなかったという場合もあるのです。
では漂白してしまった衣類はもうあきらめるしかないか?というと、そんなことはありません!
色落ちした部分だけでなく、服全体を染め直すという発想に変えることで、また着られるように修復することは可能です。
どうしても元通りにしたいという希望は叶わなくても、愛着のある洋服をあなたの手で蘇らせてみましょう!
服全体の染め直しは、家庭用の衣類の染料を使って自宅で行うことができます。
染料はDYLON(ダイロン)というメーカーのものが有名です。
用意するもの
染料、お湯、バケツなどの大きめの容器、ボウル、塩、ゴム手袋
あれば泡だて器など撹拌するための道具
手順:染料の使用方法に従うことが大切ですが、簡単にご紹介します。
①染料をボウルに入れ、40~50℃のお湯で溶かす(泡だて器などで混ぜる)
②衣類が入る大きめのバケツにお湯と染料、塩を入れて混ぜる
③濡らしておいた衣類を入れ、約1時間程度浸して染める
④すすぎは、水が透明になるまで3~5回行う
⑤色止め剤を使う場合はここで使う
⑥脱水して陰干しする
意外とシンプルな手順です!
ポイントは、衣服についている汚れやシミはあらかじめ洗濯で落としておくこと、1時間ほど染めている間は途中で何度が混ぜて、色むらができるのを防ぐことです。
汚れが残っていたりシミがあったりする部分はうまく染まらずムラになってしまう可能性があります。
染料に浸す時間は、使う染料によっても違いますので説明書きを確かめてから使いましょう。
また、ポリエステルの素材は専用の染料を使う必要がありますので注意しましょう。
コットンであれば問題なく染まります。
ただし、もとの色よりも薄い色や明るい色に染めることはできません。
淡いブルーをネイビーにすることはできても、ネイビーを淡いブルーにすることはできないのです。
それでも、素材やデザインが気に入っている衣類であれば、その良さはそのままに色だけを新鮮にチェンジすることができますので、やってみる価値は十分にありそうですよね!
準備から仕上げまで、だいたい2時間から3時間くらいあれば染め直しミッションは完遂できますよ!
【元には戻らない!別の色に染まるだけ】
100パーセントは直らない・・・結局は別の色に染まるだけ。
そう言ってしまえばそれまでなのですが、捨てるには忍びないお気に入りの洋服を、自分の手で生まれ変わらせることができるのなら、やってみる価値はあります。
自分で染め直せばオリジナルの一着に仕上がるのですし、手をかけることで改めて愛着を感じることもできるかもしれません。
漂白剤の使用により色落ちした場合だけでなく、長年着用して繰り返した洗濯により色が褪せてしまった衣類や、日焼けで変色してしまった衣類も、染め直しで生まれ変わらせることができますよ!
廃棄や売却などの処分を考える前に一度、染め直しができないか検討してみるとよいですね。
以外と染め直しにハマって、オリジナルTシャツを作ってみたくなるかも?
【お気に入りの衣類を大切にする方法はひとつじゃない!】
お気に入りの洋服は、傷むのが惜しくてつい普段づかいにできず、着る頻度が少なかったりしませんか?
洗濯もあまり回数を重ねると、生地の傷みが気になって必要以上にデリケートに扱ってしまったりしますよね。
お気に入りの洋服を大切に思うからこそではありますが、ちょっと寂しい気もします。
どんどん着まわして、いっぱい活用して、洗って、もし色あせや色落ちしてしまっても、自分の手で工夫して復活させ、より長く愛用するというのも、お気に入りを大切にするひとつの方法なのではないかと思います。
漂白で失敗するととてもガッカリしますが、気を取り直して染め直し、新たな命を吹き込んであげましょう!