漂白剤つけ置きのベストな手順!時間は30分?2時間?
汚れた衣類をキレイにしたくて漂白剤を使ったのに、柄まで落ちてしまったり全体の色が褪せてしまったり・・・と残念な思いをした経験はありませんか?
洗濯の強い味方、染み抜きの必須アイテムである「漂白剤」も使い方を誤れば一転、悪夢の原因になってしまうことがあります。
かといって漂白剤を使いこなせるのは「一部の卓越した主婦やプロだけ」なんていうことはありません。
ちょっとしたコツを知っているだけで誰でも簡単に使えるようになるんです。
漂白剤を上手な使い方のポイントは2つだけ!
「漂白剤の種類」と「つけ置き時間」に注意するだけで、今まであきらめていたようなしつこい汚れもキレイに落とせます!
【漂白剤でつけ置きする時間と方法】
まずはつけ置きに向いている漂白剤の選定から。
通常の洗濯に向いているのは「酸素系漂白剤」です。
どうして「塩素系漂白剤」じゃダメなの?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、そこはのちほど説明したいと思います。
用意するものは、つけ置き用の容器(バケツ・洗面器など)、酸素系漂白剤、洗濯用洗剤、ぬるま湯です。
手肌が荒れやすい方は、ゴム手袋も用意しましょう。
容器にぬるま湯を張り、漂白剤のボトルなどに書かれている説明を参考にして適量の漂白剤を溶かします。
このとき、洗濯用の洗剤を混ぜても大丈夫、より洗浄力が増します。
ぬるま湯の方が冷水よりも洗浄力が上がりますので、40℃前後のお湯を用意するとよいでしょう。
つけ置きする衣類は、水洗い可能なものに限ります。
水洗いできないシルクやウールなどは漂白できませんので、クリーニング店などのプロにお任せすることをおすすめします。
また、金属がついている衣服もつけ置きはできません。
ボタンやスナップ、ジッパーなどは注意してくださいね。
準備ができたら、衣類をゆっくり漂白剤につけ込みます。
布全体に液体が染みわたるように気をつけて、全体が浸るようにします。
ここでポイントのつけ置き時間!
通常は30分を目安にします。
汚れやニオイのひどいものや、運動靴を漂白する場合でも、長くて2時間が限度です。
長時間つけ置くと、酸素系漂白剤であっても色素まで抜いてしまい、色柄が落ちたりまだらに色抜けしてしまう恐れがあるのです。
コンロの油汚れなど、一晩つけ置きが効果的なお掃除もありますが、デリケートな衣類の洗濯と混同しないように気をつけましょう。
衣類を漂白剤に一晩もつけ置くと、悲しい結果になってしまうかもしれません。
つけ置きが終わったら、つけていた洗剤液ごと洗濯機に入れて洗いましょう。
他の洗濯物と一緒に洗ってかまいせん。
【酸素系漂白剤と塩素系漂白剤って何が違うの?】
一般的な洗濯物の漂白には酸素系をおすすめしましたが、塩素系がまったくのNGということではありません。
では、酸素系と塩素系では何がどう違うのでしょうか。
塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、酸性のものと反応すると有毒な塩素ガスが発生します。
漂白剤のボトルに「まぜるな危険」と書かれているのを見たことがありますよね。
塩素系漂白剤の漂白力はダントツで、色素を根本から漂白します。
そのため色柄物に使うと、その柄や色まで白く落としてしまうのです。
逆に、もともと白いシャツや布をより真っ白にしたいときは塩素系が最強です。
殺菌作用もあるので、除菌をしたい場合も塩素系が適しています。
ただし、塩素系は酸素系よりも生地を傷めやすいので、白いシャツといっても大切にしたいものへの使用は避けた方がいいかもしれません。
酸素系漂白剤には、粉末と液体があり、粉末の方がより漂白力が高いといわれています。
粉末タイプの主成分は過炭酸ナトリウム、液体タイプは過酸化水素です。
塩素系のように色素ごと分解するまでの力はないので、色柄物の漂白にも使えます。
塩素系・酸素系ともに水洗いできない衣類には使えませんので、気をつけてくださいね。
【ポイントは漂白剤の種類とつけ置き時間!目的を見極めて最適な漂白を!】
実は、この記事を書いている私にも、台所のふきんは除菌しないと!と意気込んで塩素系漂白剤をジャブジャブ入れて、かわいい柄のふきんが真っ白なふきんになってしまったという悲しい出来事がありました。
除菌を重視するなら、もともと白いふきんにするか、色落ちしてもかまわないものにするべきだったんですね。
柄を大切にしたい衣服なら、酸素系を選ぶのが必然というわけです。
塩素系と酸素系を上手に使い分けて、適度なつけ置き時間を守り、漂白&洗濯の達人を目指してくださいね!